外から内へ つながる喜び
家づくりのきっかけ
広い敷地内の一角に建つ、風情を感じさせる日本家屋のT様邸。昔ながらの家造りということもあり
平屋建ての母屋から少し離れた場所に水まわり(洗面脱衣所・お風呂・トイレ)が配置され、雨の日
も風の日も昼夜を問わず一旦外へ出て用事をする生活の不便さがありました。そこでT様ご夫婦は
この住まいに暮らすご両親の年齢を考慮し、体の負担を軽減するため屋外の水まわりを屋内に集約
し母屋に増築するカタチでリフォームされました。
安心の住まいへ再生
室内は、桧の無垢材が敷き詰められた温かみのある空間。横一列に配された水まわりは、室内の扉を
開けるとスムーズに移動できる家族の誰もが待ち望んだ動線です。
将来的には、同居も視野に入れているご夫婦。今回、リフォームにあたりT様の奥さまが新たに取り入
れたものがトップライトと洗濯物干し竿です。増築による室内の暗さを解消するために取り入れた窓から
は光が柔らかく広がり、暖かな部屋で効率よく乾かせる室内物干しが家事効率をアップさせます。
こうして住み慣れた間取りを活かしつつ快適に再生した住まいに、ご家族の笑顔がこぼれていました。
新たな水まわり
母屋の勝手口から2段階下りた場所にあり、毎日の昇り降りが足腰への負担になっていた既存の水まわり。
新たに増築した室内の水まわりは、シンプルな生活動線と段差をなくすことで住む人の暮らしやすさを支え
ています。
トイレは将来同居によって家族が増えることを想定し、混雑をさけるために2つのトイレを隣合わせに設置
しました。またお風呂には浴室乾燥機を備え、廊下に設置した物干し竿と共に雨の日や花粉の季節など
も気にすることなく部屋干しできます。
補助金を活用して
屋根は片流れの形状を活かして母屋の屋根を残し、外壁はシンプルなサイディングで仕上げています。
リフォームの際、床の高さを母屋と同じ位置まで上げたこともあり勝手口には新たに階段と手摺りを取り
付けました。
今回、リフォームにあたり浄化槽設置費用の補助金を利用して合併処理浄化槽を新たに設置しています。
Before
設計:大谷建築
施工:大谷建築