「囲炉裏を囲む」もうひとつの家
家づくりのきっかけ
竹林が広がる静かな里山に、今回ご紹介するM様の別荘があります。
ここは、M様のご実家があった場所で退職を機に、この場所に「のんびりと過ごせるもうひとつの家」を建てたいと考え始められました。
家を建てるにあたり希望したことは、小さい頃に実家にあった囲炉裏を再現することだったそうです。
和みの家で穏やかな時間とゆとりある暮らしを満喫する
玄関を開けると、まず目に飛び込んでくるのがこだわりの囲炉裏。そこに囲炉裏があるだけで慣れ親しんだ居心地のよさを感じます。
そして、梁や床材にふんだんに取り入れた木目の美しさ、和室の畳やほのかな光が差し込む障子がより心に落ち着きと和みをもたらしているようです。
静かな里山ならではの環境も魅力のひとつ。
「日暮れごろから、カナカナと鳴くひぐらしの声に耳を傾けながら眠りにつき、< /br> 朝はホー ホケキョと鳴くウグイスで目覚めました」
と嬉しそうに話されるM様。
ときには、降り注ぐ雨音や窓部から伝わる子どもたちの歌声・ピアノの音色にも心を和ませるそうで、自然のありのままを感じる暮らしにつながっているようです。
現在は庭先の畑に数種類の野菜を植えて収穫できると囲炉裏を囲む楽しい日々。
季節の移ろいを感じ、時に身をまかせて過ごす贅沢な時間を教えてくれる暮らしがここにはあります。
自然に溶け込む佇まい
外観は木の質感とぬくもりを与える杉板の下見張り。
周囲の自然に溶け込みどこか懐かしい雰囲気の印象を与えています。
そして、玄関を開けると自然をとりこむように配慮されたウッドデッキが広がり、心地よい風と優しい光が
差し込んできます。
静かに流れる時間の中で
一階は間仕切りがなく和室とつながる空間構成。
また和室の上に設けた中2階の控えの間には読書好きのM様らしく大きな書棚が設けられています。
木の香るお風呂
桧の無垢材が素足にしっくりと馴染み、木の香り溢れる洗面所とトイレ。
浴室には、しなやかな強さとなめらかな肌触りの槇風呂。
湯船に浸かりながらゆったりと坪庭を眺める贅沢な時間は、一日の疲れを癒してくれるようです。
設計:ムーデザイン事務所
施工:大谷建築