「これからの」暮らしに合わせて
家づくりのきっかけ
家族が大切に暮らしてきた住まいも年月の経過や家族の構成、ライフスタイルの変化などにより
メンテナンスや住まいの再構成が必要となってきます。そこで、住まいのカタチや機能を変えて
「これからの」暮らしにやさしく寄り添うリフォームを行いました。
より暮らしやすく変化させていく
以前はキッチンとリビングが壁で仕切られ閉塞感のあった間取りでしたが、今回のリフォームで
壁を取り払うことにより温かな陽射しが部屋中に届く開放的なLDKが誕生しました。
それに伴い、必要な耐震強度を得るために筋交い補強をした耐震壁を設けています。
内装は、床に明るい桧のフローリングを敷き詰め、壁や天井、建具を清々しい白の内装に一新
することで、より明るさを感じられるLDKとなりました。
キッチンは、既存のシステムキッチンを活用し設備の古くなった換気扇や蛇口を交換することで
これからも長く使用できます。
また生活動線をスリム化した洗面所や居心地のよさを感じるトイレ、暮らしに安心感を与える
手摺りなど、暮らしやすさと共に安心感を備なえた住まいが完成しました。
リビング収納
家族が集まるリビングには、いつの間にかたくさんのモノが集まりやすくなります。そして使用
頻度が高いとつい出しっぱなしになりがちです。そこで、耐震壁の横のスペースを活用してリビ
ング収納を設けました。モノの定位置が決まると片付けも簡単になり、部屋の雰囲気もスッキリ
とした印象を与えます。
また電話の配線を収納棚の中に設けることで電話を置くことができ、いつもは折れ戸を開けて
使いやすく、来客が訪問の際にはさっと閉めることで対応できます。
洗面室の幅に合わせてオーダーメイド
リフォーム前は、洗面化粧台と洗濯機を横並びに置くことができず空間に無駄なスペースがあった
洗面室。今回空間にゆとりをもたせるため、洗濯機の位置を移動して洗面化粧台を横に置くことに
しました。しかし、既製品では幅が合わないためオリジナルの洗面台を作りました。
木製のカウンターには陶器の深いボール、身支度に必要な鏡の他、洗濯機の上の空間を利用して
小さな収納スペースを確保しています。
やさしさを+プラスして
トイレ空間は、家族が使いやすく清潔で居心地がいいと思えることが大切です。そこで、古くなった設備
の交換と共にトイレ全体をリニューアルしました。壁紙や天井は白のクロスに、床は水に強い材質のシート
に張替え、温水洗浄機付きの機能性を兼ね備えたトイレを設置。清潔感あふれる空間に加えて掃除がし
やすい工夫も取り入れています。
年齢を重ねることで、体にかかる負担も少しずつ増えてきます。そこで住み慣れた住まいで安心して快適
に動けるようにと各場所に手摺りを設けました。玄関は履物の着脱の際に、トイレやお風呂は姿勢変化の
対応の際とても助かります。こうして動作の負担を軽減させることは、これからの暮らしやすさにもつながっ
てきます。
施工:大谷建築