家族のやさしさが伝わる住まい
家づくりのきっかけ
長年暮してきた住まいには、たくさんの思い入れもありこれからも大事に住み続けたいと思われたT様ご家族。
しかし長い月日の中で住まいも老朽化し、家族のライフスタイルも変化してきました。
そこで、これからも家族みんなが安心して暮らせる住まいへとリフォームすることを決められたそうです。
今も昔も、そこには変わらない心地よさがある
多様化してきた暮らしの中で、なくなりつつあるのが、畳や障子・襖といった「和室」の部屋です。
今回リフォームをされたT様邸は、和室の居間が懐かしさを感じさせる住まいでした。
長い年月により、少し味わいを醸し出していた和室をスタイルはそのままに天井や建具・畳などを
変えることで、新しいのに懐かしい落ち着ける空間へと変化させました。
天井は断熱材を充填し、畳は既存を取り除いた後、白蟻処理を施し新しい畳を敷きました。
和室の部屋へ足を運ぶとやさしいイ草の香りが漂い、ふと横になってしまう憩いの場所です。
また住まいは、暮らし方に合わせて変化させることも大事です。
キッチンは手入れが簡単なシステムキッチンを取り入れ、水まわりである洗面所や風呂・トイレなども
使いやすい空間へとリニューアル、階段は勾配を緩やかに手すりをつけるなどご両親を気遣う配慮が伺えます。
こうして、ご両親への思いやり・家族の皆さんのやさしい気持ちがひたひたと伝わってくる、温もりに満ちた住まい
が完成しました。
美しいキッチンから美味しさを届けます
キッチンは使い勝手を考えシステムキッチンを取り入れました。スライド式の収納は、ものをしまいやすく
取り出しやすいので大変便利。壁面のキッチンパネルは、気になる油汚れをさっと拭き取ることができる
のでお手入れが簡単にできます。
また以前は、壁や天井に断熱材が入っていなかったため室内の温度差があったT様邸ですが、リフォーム
にともない断熱材を入れ快適な空間を実現させました。
床はクッションフロアから桧の無垢フローリングに張替え。白を基調としたキッチンとやさしい色合いの床が
調和し明るいキッチンスペースになりました。この場所で、料理をつくる時間がより楽しくなりそうです。
いつもの場所だから
水まわりである洗面所や風呂・トイレも新しくリフォームされました。改装前の浴室は、床や壁がタイル貼りで
冬はとても冷たく寒い中での入浴でしたが、今回ユニットバスを採用したことで寒い冬も快適にお風呂を楽しむ
ことができるようになりました。
トイレは、簡易水洗トイレから合併浄化槽を埋設して水洗トイレへとリフォーム。いつも使う場所だから、そこは
清潔感と気持ちのよい空間が広がっています。
やさしさを散りばめて
玄関は、家族やお客様を出迎える大切な場所です。そこで玄関から居間へとつながる廊下や階段の
壁紙を新しく張替えました。床は経年劣化により、一部床がへこむなどしていたため土台や根太などの
下地の入れ替え工事を行った後、桧の無垢フローリングを張り訪れる人々を温かく迎えています。
既存の階段は、勾配がきつく上り下りが大変でしたと語られるT様。そこで、ご両親や将来のことを考え
手すりのついた緩やかな階段になりました。
しっかりと守っていく
屋根は、雨風や直射日光などから住まいを守る大切な場所です。そこで、これからも住まいをしっかり
と守っていくために古い瓦を剥離し、下地の組立て上にコンパネを貼りました。その後、防水材料である
ルーフィングを貼り新しく瓦を葺き替えたT様邸です。
施工:大谷建築