こだわり物語
これまでに建てた、こだわりの家ご紹介

暮らし継がれる家

暮らし継がれる家

家づくりのきっかけ

豊かな自然に囲まれた静かな山里に、今回ご紹介するF様のもうひとつの家があります。高知市内の自宅から
週に3回ほど通い、一面に広がるゆずの木と畑の手入れをされているF様ご夫婦。しかし、老朽化と変化する
ライフスタイルをきっかけに、古い家の味をいかしながら住みやすさを兼ね備えた住まいへとリフォームされる
ことを決められました。

古民家再生

築百年ほどの伝統的な日本家屋のF様邸。年月が生み出す美しさと機能性を活かしつつ、新たに「住みやすさ」
をプラスしてリフォームしました。この古民家再生では、耐震性を確保するために耐震壁を設け柱や梁など基礎と
なる構造部分には筋交いや火打ち梁などを設置、耐震金物による緊結を施し耐震補強を行っています。
また床下には、湿気や白蟻より土台や柱の腐食を防ぐために白蟻処理を施したのち防湿コンクリートを打ちました。
壁には室内の温度変化を防ぐ断熱処理、より暮らしやすくするために間取りの変更を行い収納もたくさんとりました。
老朽化した外壁も新しく張替えるなど、これから長く暮らし継がれるための「安心」を現代工法としてたくさん取り入れ
ています。

 

こだわり見つけた!

暮らしにあわせて変化させる

冠婚葬祭など大勢の人が集まるF様邸。親戚一同が集まるときは建具を全部開けて広々と、誰かをお迎え
するときは建具を閉めて風合いある客間に。そんな空間にするため、畳から美しい木目の桧板のフローリング
に張替え、壁紙を新しくしました。こうして、建具を開けると各部屋に統一感が生まれ中庭からさわやかな風が
室内を吹き抜けます。また、奥様の悩みの種であった収納も外付けの物入れを内付けとして増築したくさんの
ものが収納できるようになりました。

キッチンまわりは、以前は和室と板の間の二つの部屋で構成されていましたが、空間を広くもたせるために
和室を洋室へと変更してひとつの広々空間へと変化させました。キッチンは、新しく取りかえ既存のキッチン
も無駄にすることなく外付けのキッチンとして活用しています。

新しくできた縁側に座り、目の前に広がる緑一面の庭を眺めながらのんびりと過ごす穏やかな時間。
暮らしに合わせて変化させた住まいは、家族の毎日をやさしく包みこんでいるようです。

 新しい住まいの顔として

老朽化した外壁は、板張りから耐久性に優れたガルバリウム鋼板に張替えました。また帰省など家を開ける際、
古くなった雨戸を閉めるのがひと苦労でしたと語られるご主人。そこで、木製建具から開閉がスムーズにできる
雨戸サッシに取り替えました。今では、時間と労力が短縮できると喜ばれています。

玄関は、新しい玄関扉を設置して昇降しやすいように式台を取り付ています。部屋の雰囲気に合わせてシンプル
な下駄箱も設置。生まれ変わった新しい玄関は、住まいの顔として訪れた人々をやさしく出迎えています。

 

施工:大谷建築

 

 

 

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