無垢材のお手入れ方法
2016年4月6日
素足で歩いても気持ちのいい無垢材の床。木目の模様や色味、硬さなど樹種
によってお部屋の雰囲気を変えることができ自然を感じながら暮らす楽しみを
味わうこともできます。そんな無垢材ですが、丁寧にお手入れをすることでいつ
までも長持ちさせることができます。
▐ 無垢材とは?
自然から切り出した木材をそのまま加工したもののことです。そのため、熱伝
導率が小さい木材は温かさや肌触りを感じることができ、調湿作用によって
室内を適度に調整してくれます。しかし湿度の変化によっては、膨張と収縮を
繰り返すこともあり、場合によっては反りや隙間が生じることもあります。
ですが合板フローリングに比べ時間の経過と共に色の深みと味わいを増して
いくのも魅力のひとつです。
▐ 塗装にはいくつかの種類があります
「無塗装」
塗装を施さず天然木そのままの仕上げです。木の質感や色合いを感じること
ができる無塗装の床ですがメンテナンスを考えると、汚れがつきやすく落ちに
くい状態にもなります。
「ウレタン塗装」
木材の表面に塗膜をつくることで床を保護する塗装です。表面に塗膜がある
ことで水が浸み込みにくく汚れがつきにくいという特徴があります。しかし、
塗装がはがれたり木地に傷がつくと傷の補修には手間がかかります。
「自然塗装」
天然植物油を原料とした自然塗装は、木材の内部に浸透させて床を保護し
ます。ウレタン塗装に比べると表面に塗膜を作らないので水をこぼすとシミに
なりやすく傷つきやすいですが、傷のついた部分をサンドペーパーで軽く削り
塗装することで補修が簡単にできます。
▐ 日頃のお手入れ
1. 日頃のお手入れはとっても簡単。掃除機がけと乾いた雑巾での乾拭き
が基本です。
2. 水をこぼした場合は、すぐに拭き取りましょう。水をこぼしたまま放置する
と木が水分を吸収して表面の毛羽立ちや白濁の原因にもつながります。
また水拭きを繰り返すことで表面が乾燥して反りやヒビの原因となるので
ご注意下さい。汚れを落とすために水拭きをする場合は、しっかりと絞った
雑巾で拭き取りましょう。
3. 定期的に塗料やワックスをかけることで汚れや水気などから床材を保護
することができます。その際は、床材に使用されている塗料を確認して、
同じメーカーの塗料や推奨製品を使用して下さい。製品の詳細をよく読み
塗装手順に従いましょう。
▐ こんなときの補修方法
1. 床を汚してしまった場合
(ウレタン塗装の場合) 汚れのひどい場合は、水で薄めた中性洗剤を雑巾に
含ませ固く絞って拭き取ります。
(自然塗装の場合) 色のついた醤油やコーヒーなどのしつこい汚れやクレヨ
ンやマジックなどが付着した場合は、サンドペーパーで
研磨し、その部分に再度塗装します。
2. 床が傷ついてしまった場合
(ウレタン塗装の場合) 軽い傷は、床材補修カラーや修正液を傷部分に塗るこ
とで補修できます。
(無塗装/自然塗装) 軽いへこみ傷の場合は、へこんだ部分に水を含ませた
布をあててしばらく待ちます。その後、布の上からスチー
ムアイロンをかけることで、ある程度元に戻ります。